【匠の精神】中川周士 レクチャー&ワークショップ
西陣織の細尾真孝氏、京金網の辻徹氏に続き、北京日本文化センターでは、京都伝統工芸ユニット“GO ON”のメンバーで木工職人の中川周士氏をお招きし、11月25日(土)と26日(日)に、それぞれ三里屯CHAOアートセンターとC5 SPACEにて、レクチャー及びワークショップを実施します!
鉄やプラスチックの普及に伴い、京都では当初250軒以上あった桶屋も、今では数軒になった。この伝統の技を残していくには、イノベーションが必須。中川氏は試行錯誤の末、先の尖った木桶を作り出したことで、ドンペリの社長に注目された。伝統の“柾合わせ”の技術を用いた最高級シャンパンクーラーはもはや芸術品である。
『誠実な手工芸』(著:美帆)
中川木工芸がいかに技術を伝えてきたのか、そしてその技術をいかに新しい家具や食器に応用してきたのか。今回のレクチャーとワークショップでは、そうした中川氏の「匠の精神」に迫ります。
イベント概要
11月25日(土)
レクチャー:13:00-15:00 (定員150人、先着順、無料)
ワークショップ:16:00-18:00(定員10人、先着順、材料費50元)
会場:三里屯CHAOアートセンター Ballroom 花園大厅(工人体育場東路4号)
主催:北京日本文化センター,三里屯CHAOアートセンター 申込はこちら
11月26日(日)
レクチャー:13:00-15:00 (定員50人、抽選、無料)
ワークショップ:16:00-18:00(定員10人、抽選、材料費50元)
会場:C5 SPACE(三里屯西五街5号F座)
主催:北京日本文化センター,C5 SPACE,Daily PROJECT 申込はこちら
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注意:ワークショップの材料費は現金をご持参ください。おつりがない場合がございます。
ワークショップ概要
曲がった形を利用してスプーンやフォーク、木べら、箸などをカンナや小刀を用いて製作していただきます。時間は1時間半ほど。多少鉋屑などのついてもよい服装でお願いします。刃物を使うのでけがをする恐れがあります。ご注意ください。
講師紹介
中川周士〈NAKAGAWA SHUJI〉
伝統的な木工芸を稼業とする家に三代目として生まれ現在中川木工芸 比良工房を主宰。幼い頃より木と触れ合う傍ら大学ではコンテンポラリーアートを学び、鉄の彫刻作品などの制作もしております。最近ではコンテンポラリーアートで学んだことを伝統的な木工と融合させアート性やデザイン性の対作品を制作しています。
1968年 京都市に生まれる
1992年 京都精華大学美術学部立体造形卒業
1992年 卒業と同時に父清司(重要無形文化財保持者)に師事
1992年 木工職人として桶、指物、刳物、ろくろなどの技術を学ぶ
1992年 大学で学んだ現代美術の作品の制作と並行し木工職人としての道を歩む
1996年 京都美術工芸展 優秀賞
1998年 京都美術工芸展 大賞
2001~05年 京都造形芸術大学非常勤講師
2003年 滋賀県大津市に中川木工芸 比良工房を開く
2010年 ドン・ぺリニヨン公式シャンパンクーラーの制作
2011年 ミラノサローネ(フォーリオサローネ)出品(イタリア)
2012年 Maison & Object出展 パリ(フランス)
2012年 伝統工芸ユニット「GOON」に参加
2013年 Maison & Object出展 パリ(フランス)
2013年 nendo と木桶のワインクーラーと酒器を制作
2013年 Mingei: Are you Here? ロンドン 杉本博司氏とコラボ
2014年「杉本博司+京職人:メダカの学校」
2014年 杉本博司氏設計のガラスのお茶室「THE GLASS TEA HOUSE MONDRIAN」茶道具を制作 ベニス
2015年 L’ESPRIT D’ARTISAN にて個展 パリ
2016年 KI-OKE STOOLがV&A ミュージアムに永久コレクション ロンドン
2017年 KI-OKE STOOLがパリ装飾美術館に永久コレクション
2017年 ロエベクラフトプライズ ファイナリストとなる
工房紹介
中川木工芸では木桶製作の技術である箍物技法を中心に指物、刳物、挽物、曲げ物などの技法を用いて様々な木製品を製作しています。中川木工芸は初代亀一(カメイチ、1913~1998)が京都の老舗木桶工房に当時9歳(1922年)で丁稚奉公に入ったのが始まりです。亀一は住み込みで奉公先から学校に通いながら木桶の技術を学びました。亀一は奉公先に約40年ほど勤め、49歳で(1961年)独立、京都白川に中川木工芸を開く。1978年亀一の引退のとともに工房は、清司(キヨツグ1942~)が中川木工芸を引き継ぎました。2003年、周士が自身の工房 中川木工芸 比良工房を 滋賀県に開設、現在中川木工芸は 京都の工房と比良工房と2つの工房体制で運営されています。清司は木桶の製作をしながら独自の木工技法の発展にも積極的に挑戦し、2001年国の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定、新たな木工の技術を開拓しています。
木桶について
木桶とは「箍物」と呼ばれる木製の桶や樽の総称で、丸みの付いた木片を複数枚合わせて竹や木、金属などで出来たタガと呼ばれるリングにより固定し底や蓋を着け構造を持つ木で出来た容器のことです。木桶は日本に限らず、世界中でワインやビールの樽やバケツやタライなど様々なものに使われていました。今ではプラスチックやホウロウ等など工業製品の普及により急速に失われています。