文化芸術交流
Arts and Cultural Exchange

日本工芸フォーラム ―地域と伝統の創新

近年、中国でも日本の伝統工芸に注目が集まっているが、こうした日本の伝統の技術はいかに守られてきたのだろうか。また、伝統の技術を活かした地域活性化の取り組みが日本各地で盛り上がっているが、そのような取り組みはいかにして地域を巻き込み、新しい価値を生み出し、世界からも注目を集めるに至ったのだろうか。
今回の工芸フォーラムでは、こうした取り組みに異なる立場から関わった専門家のみなさんをお招きし、最前線での経験をご紹介します。


【イベント概要】
時間:2018年3月10日(周六)14:00-17:00
内容:
全体紹介 日本の民芸復興現状 川上典李子-
事例紹介1 高岡市の地域振興政策と“スズ紙” 岛谷好德-
事例紹介2 有田焼の世界ブラント開拓 柳原照弘
——休憩——-
ディスカッションQ&A ゲスト:梁文道
会場:CHAO芸術センター 花園ホール(北京市朝陽区工体東路4号)
共同主催:
北京日本文化センター(日本国際交流基金)
看理想・室内生活際

 


【ゲスト紹介】
川上 典李子
KAWAKAMI NORIKO
ジャーナリスト

21_21 DESIGN SIGHT associate director
2007.3〜(現在)  21_21 DESIGN SIGHT アソシエイトディレクター
2014.4〜 (現在) 公益財団法人三宅一生デザイン文化財団評議員
2007 年より 、21_21 DESIGN SIGHTのプログラムのディレクションを、三宅一生、佐藤 卓、深澤直人の三氏と行っている。他、各展キュレーションやリサーチにも関わっている。
講師として日本の文化とデザインに関するレクチャーを以下で行う:パリ日本文化会館、ケルン日本文化会館、シドニー日本文化センター、ハンガリー国立工芸美術館、ベトナム日本文化交流センター、マレーシア国立テキスタイル博物館、他
審査員:青森プリントトリエンナーレ 2014、高岡 2014 クラフトコンペティション、山形エクセレントデザイン 2015、富山デザインコンペティション 2016、Tokyo Midtown Award 2016 アートコンペ、他
講師(2016年度):首都大学東京大学院 特別講師、長岡造形大学 非常勤講師、専門学校
桑沢デザイン研究所 非常勤講師。/ 所属団体:日本デザイン学会、日本建築学会
http://www.2121designsight.jp/

島谷 好徳
SHIMATANI YOSHINORI
シマタニ昇龍工房 四代目

 

高岡の伝統を守り、新たな風を生み出す。高岡市の伝統産業青年会に所属し、同じ志を持つ仲間と全国、世界を夢見て、寺院用の「おりん」技術を継承する作り手がいる。有限会社 シマタニ昇龍工房の島谷好徳氏だ。
四代目として家業を続き、新たに新ブランド「syouryu」を立ち上げ、独自の感性でヒット作「スズがみ」を生み出すなどその活躍は目覚ましい。作り手の思いや、そのこだわりに迫ってみた。
島谷好徳は四代目として家業を継ぐにあたってはゼロからのスタートだった。そもそも全国に10人に満たないりん職人が3人おり、「金槌で叩く」ことにより板を絞り、丸みを整え、音を調律することでりんを制作しています。この「金槌で叩く」技術により生まれてくる新しいアイテムを今後も作り続けていきます。「すずがみ」は、通常の錫の板と違い何回も圧延を繰り返し、熟練の職人がリズミカルに「金槌で叩く」ことにより、曲げ延ばしによる劣化が少なくなった、折り紙の様に折ったり曲げたり出来るアイテムです。「金槌で叩く」技術により生まれた「自分で形づくる楽しみ」が、「すずがみ」の楽しみです。
http://www.syouryu.com/

柳原 照弘
YANAGIHARA TERUHIRO
デザイナー

1976年香川県生まれ。デザイナー。2002年自身のスタジオを設立。デザインする状況をデザインするという考えのもと、国やジャンルの境界を超えたプロジェクトを手がける。
クリエイティブディレクターとして家具ブランド KARIMOKU NEW STANDARD, 革小物ブランド TYP/Morpho, 陶磁器ブランド 1616/ arita japan, 佐賀県とオランダ共同の有田焼プロジェクト2016/ 等の国際的なブランドの立ち上げに参加。作品所蔵:フランス国立造形センター(CNAP)等。共著に「リアルアノニマスデザイン」(学芸出版)、「ゼロ年代11人のデザイン作法」(六曜社)等。
著书:『リアル・アノニマスデザイン』(学芸出版)、『ゼロ年代11人のデザイン作法』(六曜社) http://www.2016arita.com

 

【対談ゲスト】


梁文道
Leung Man-tao
作家、文化人
「看理想」ディレクター、「一千零一夜」司会

1970年香港生まれ。1988年から芸術、文化、時事関連の評論を書き始めるとともに、各種の文化・社会活動に関わる。フェニックステレビで司会を務めたほか、各種メディアでコラムを執筆。現在は、オンライン映像プロジェクト「看理想」、「一千零一夜」でそれぞれ総合ディレクターと司会を担当。主な著作に、『常識』、『我執』、『味』、『訪問』、『読者』、『雑音』等がある。

 

看理想

「看理想」は、理想国出版が2015年から推し進めている映像プロジェクト。作家であり、メディア人であり、中華圏で最も影響力のある文化人でもある梁文道氏が総合ディレクターを務める。これはある種、文字から映像への延長である。理想国の思想を受け継ぐ本プロジェクトは、レンズにありのままを語らせることによって“映像出版”たらんとし、有意義な知識と概念を世に伝え、文学と芸術によって生活の知恵と公共の価値を創造することを目指す。

 

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