第12回全国大学日本語教師研修会 実施報告
北京日本文化センターと高等教育出版社の共催による全国大学日本語教師研修は今年で12回目となりました。
本研修の目的は、主に以下の三つです。
①教師自身の教育理念の更新を促す。
②教師の教授能力並びに授業デザイン力を高める。
③教師間交流の場を提供する。
《実施概要》
日程 2018年11月10日(土)~11日(日)
会場 広州市遠洋飯店
主催 北京日本文化センター・高等教育出版社
講師
趙華敏(北京大学教授)
小山悟(九州大学准教授)
曹大峰(北京日本学研究センター教授)
林洪(北京師範大学日本語教育教学研究所所長)
李暁博(深圳大学副教授)
華桂萍(南京国際関係学院教授)
王崇梁(北京日本文化センター 日本語上級専門家)
藤井舞(北京日本文化センター 日本語専門家)
《研修内容》
時間 |
内容 |
11月9日(金) | |
14:00-20:00 | 登録 |
11月10日(土) | |
08:30-09:00 | 開幕式(記念写真撮影) |
09:00-09:45 | 基調講演①「国標から見る教師の授業実践と能力向上」 (北京大学・趙華敏教授) |
(休憩15分) | |
10:00-11:00 | 基調講演②「学習者の批判的思考を促すコンテントベースの日本語授業」(九州大学・小山悟准教授) |
11:00-12:00 | 基調講演③「教材改革に求められる理念更新と授業実践」 (北京外国語大学・曹大峰教授) |
昼食・休憩 | |
13:30-15:30 | フォーラム「新しい教材を活用した教育実践を振り返る」 ①「基于课堂教学的《基础日语综合教程》的使用」(北京師範大学日語教育教学研究所・林洪所長) ②「《基础日语综合教程》使用情况分享」(深圳大学・李晓博先生) ③「《基础日语综合教程2》教学实践分享」(南外・華桂萍先生) ④全体討論: |
(休憩10分) | |
15:40-17:40 | ワークショップ①(授業設計) |
18:00-20:00 | 懇親会 |
11月11日(日) | |
08:30-09:10 | 特別講演①「有効な授業活動とその実現への道」 (北京師範大学日語教育教学研究所・林洪所長) |
09:10-09:50 | 特別講演②「JF日本語教育スタンダードの応用」 (北京日本文化センター・王崇梁) |
(休憩10分) | |
10:00-11:00 | ワークショップ②(ポスター発表) |
11:00-11:40 | 全体交流(各班長)・助言(指導陣)・総評(小山悟先生・林洪先生) |
11:40-12:00 | 基金・高教社の紹介 閉幕式・証書授与 |
《アンケート》(原文ママ)
・日々何も考えずに授業をしていたのですが、今回の講義で自分の授業をふり返る大切なチャンスをいただきました。これから、学生の力を信じ、授業でできることをもう一度考え、将来の授業改善につながればと思います。
・小山先生の学生の批判的思考力の養成に関する内容がすごく勉強になった。普段気づいていないことを発見した(アウトピットの重要性、評価を明確する重要性)。
・立派な研修だと思います。先生方、参加した各大学の先生方からいろいろ勉強した。もし余裕な時間があって、先生がもっと詳しく授業の進め方、基礎日本語総合課程を使う経験をシャアすればよかったと思います。
・『基礎日本語』シリーズの教材が斬新で興味が引かれます。もっと教師の間で交流し、情報を交換する時間があれば、よかったと思います。
・ポスター作成、ワークショップが大変勉強になりました。
・今回学んだことを生かして、新しい方式の授業をやってみたいです。
・授業の実践に基づく失敗談や経験談はこれからの仕事に役立つと思います。ちょっと時間がたりない感じがしますが、もし三日間だったら…。
以上
(左上)研修会の様子/(右上)パネルディスカッション/
(左下)小山先生の基調講演/(右下)ワークショップ