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伊藤比呂美 中国講演ツアー

伊藤比呂美 中国講演ツアー
~如何に生き、如何に死んでいくか―伊藤比呂美の生き様と死生観-~

国際交流基金北京日本文化センターはセンター設立30周年記念事業として、2024年3月10日~17日、詩人・小説家の伊藤比呂美さんを招へいし、中国各地で講演ツアーを行います。

この事業では、伊藤比呂美さんが初めて中国の読者と対面で交流します。
中国においては近年、フェミニズムが注目を集めており、上野千鶴子さんをはじめとする学者や女性作家の著作が多数翻訳され人気となっています。伊藤比呂美さんのエッセイ『閉経記』は2022年に中国で翻訳出版され、女性読者の共感を呼び、豆瓣の2022年外国文学(非小说部門)4位にランクインしました。
今回の事業は、こうした関心の高まりを受けて、伊藤比呂美さんと翻訳者の蕾克さんをお招きして、中国の読者や日本研究者と交流してもらおうと企画したものです。

伊藤比呂美さんは一貫して女性の身体、生き様を作品に昇華してきた作家です。米国やドイツをはじめ世界各国で作品が翻訳され好評を博しています。1980年代の女性詩ブームをリードし、また子育てエッセイでも日本人に大きな影響を与えてきた詩人・作家は、海外移住、遠距離介護と親の看取り、そして仏教経典や森鴎外の研究を通して、人生の後半戦にどのように作品を生み育ててきたのか。その作品とエッセイに関する講演を通して、彼女の生き様と死生観を中国の読者と共に考えます。

撮影:吉原洋一

主催: 独立行政法人国際交流基金北京日本文化センター
公開会場: 3月10日(日)上海上生新所 蔦屋書店
3月14日 (木) 北京 読者交流会
3月17日 (日) TSUTAYA BOOKSTORE 天津仁恒伊势丹店
※具体的な情報については、当センターの微信で発信していきますのでご確認ください。
協力:出版品牌野望

【伊藤比呂美(いとう ひろみ)略歴】
1955年東京都生まれ。詩人、小説家。
1978年、詩集『草木の空』でデビュー、同年に現代詩手帖賞を受賞。
『青梅』などで80年代の女性詩ブームをリードし、1997年に渡米。2018年より拠点を熊本に移す。
2018年から2021年、早稲田大学教授を務める。
2022年6月から9月、ベルリン自由大学の研究プログラムに参加。
1999年『ラニーニャ』で野間文芸新人賞、2006年『河原荒草』で高見順賞、
2007年『とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起』で萩原朔太郎賞、2008年紫式部文学賞、
2015年早稲田大学坪内逍遥大賞、2019年種田山頭火賞、2020年チカダ賞、2021年『道行きや』で熊日文学賞を受賞。
2017年『切腹考』で森鴎外作品に入り込み生死を見つめ論じた。
ほか『良いおっぱい悪いおっぱい〔完全版〕』『女の絶望』『女の一生』『なにたべた?伊藤比呂美+枝元なほみ往復書簡』『読み解き「般若心経」』『犬心』『ショローの女』『いつか死ぬ、それまで生きる わたしのお経』など著書多数。
中国語(簡体字)では『犬心』『閉経記』が翻訳出版され、『閉経記』は豆瓣の2022年度外国文学(非小说部門)4位にランクイン。今後も中国で翻訳出版が続く予定。

【蕾克 (れいか)】
北京生まれ、東京在住。翻訳者。
2014年より日本の文学とノンフィクション作品の中国語翻訳を手がける。
主な訳書に、伊藤比呂美著『閉経記』、『たそがれてゆく子さん』、『ショローの女』(2024年出版予定)多和田葉子著『献灯使』(2024年出版予定)、谷崎潤一郎著『細雪』、堀辰雄著『風立ちぬ』、岡本かの子著『老妓抄』、澁澤龍彦著『夢の宇宙誌』、『黒魔術の手帖』、白洲正子著『縁あって』、四方田犬彦著『摩滅の賦』、朝井まかて著『眩』、坂元裕二著『往復書簡 初恋と不倫』、『花束みたいな恋をした』、『またここか』、鈴木涼美著『愛と子宮に花束を』、『娼婦の本棚』(2024年出版予定)、赤木明登著『美しいひと』、『美しいもの』、中村好文『住宅読本』など。

   以上

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