「第11回全国大学日本語教師研修会」実施報告

daigaku 1 最終日の代表グループ発表

高等教育出版社・北京日本文化センター共催「全国大学日本語教師研修会」は第11回を迎えました。第1回の2006年北京における開催以来、第10回まで北京以外の都市で開催してきましたが、10年の節目をもって、再び北京開催としました。

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開幕式

日程:2016年7月14日(木)~16日(土)

会場:高等教育出版社(北京市朝阳区惠新东街4号,富盛大厦1座)

主催:国際交流基金北京日本文化センター、高等教育出版社

テーマ:「情報化時代における日本語教育ーICTを活用した教育実践ー」

情報化の進展によってICTを活用した日本語教育の実践が進んでいます。

そこで日本語教育分野に限定することなく、基調講演者としてMOOCs(大規模公開オンラインコース)に関する中国での第一人者を招聘するとともに、日本及び台湾からそれぞれICT活用の日本語教育の研究・実践者を招聘しました。また、中国における日本語教師研修を牽引する立場である曹大峰、林洪両先生、さらには『日本語教育基礎理論と実践シリーズ叢書』の執筆者による講義・実践報告で構成しました。

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基調講演

講師:

曹大峰        北京日本学研究センター教授

林洪          北京師範大学日本語教育教学研究所所長

藤本かおる    武蔵野大学グローバル学部准教授

葉淑華        台湾国立高雄第一科技大学外語学院院長・教授

李暁明        北京大学コンピュータ科学系教授

徐晶凝        北京大学対外漢語学院教授

王琪          哈爾浜師範大学東方語言文化学院院長・教授

張文麗        西安交通大学外国語学院副教授

平田好        国際交流基金北京日本文化センター日本語専門家

清水美帆      同

小川佳子      同

参加者: 高等教育機関日本語教師等 57名

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内容

①基調講演

「日本語教育におけるeラーニング」(藤本かおる先生)

「ICTを活用した日本語教育のイノベーション」(葉淑華先生)

「3年間のMOOC実践と、その考察」(李暁明先生)

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②講義

「日本語教育における反転学習」                   (王琪先生)

「第二言語習得理論から見たICT活用の教育実践課題」(曹大峰先生)

「ICT活用・ブレンド型授業を考える授業デザインの試み」(林洪先生)

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③実践報告

「微課を使用した日本語授業」(張文麗先生)

「大学中国語教育の好機と挑戦」(徐晶凝先生)

「反転授業とアクティブラーニング実践報告」(藤本かおる先生)

④ワークショップ       基調講演・実践報告・講義に関する内省と情報共有

「微課」コンクール入賞作品の鑑賞と評価

ICT活用と対面型授業をブレンドした教案作成

⑤教材紹介 JFS準拠コースブック『まるごと 日本のことばと文化』

⑥高等教育出版社紹介

⑦国際交流基金北京日本文化センター紹介

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グループによる教案作成活動                  ポスター発表

 

参加者の声:(アンケート自由回答より抜粋)

・今回の研修会を通じて、MOOCs、微課、反転授業などについて詳しく学ぶことができて、とても良かった。また、ワークショップで、いろいろな学校の先生の教案について聞くことができて、大変勉強になりました。

・情報が新鮮で豊富。実用性が高い。今回学んだことはすぐ教育現場で実践することができる。 新しいウェブサイト、プラットフォームとアプリ、ソフトなど、今まで知らなかったことをたくさん知った。教育資源を豊富にすることが印象深い。

・印象に残った活動は林洪先生、李晓明先生の講演です。第二言語習得理論をもとにして、新しい技術を日本語の授業で活用したくなりました。張文麗先生の微課についての紹介はとてもわかりやすかったです。派手じゃなくてシンプルな作品でしたが、教育における問題を解決したところがすごくいいと思います。自分も問題意識を持って、ICT活用に挑戦してみたいです。

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修了式

「“日本語教育学の理論と実践をつなぐ”国際シンポジウム」実施報告

「『日本語教育基礎理論と実践シリーズ叢書』全巻刊行記念

「日本語教育学の理論と実践をつなぐ」国際シンポジウム」の実施報告

sousyo 1 叢書編著者と主催者

 

2016年3月、『日本語教育基礎理論と実践シリーズ叢書』全8巻の刊行を記念して国際シンポジウムを開催しました。「日本語教育学の理論と実践をつなぐ」というテーマによる基調講演、総主編者及び主編者による刊行背景や各巻の特色及び課題の紹介、パネルディスカッション等によって構成して、中国の日本語教育の現場における「日本語教育基礎理論と実践シリーズ叢書」の活用可能性を探りました。また日本語教育学研究の発表の場として、日本語教育学実践研修会の参加者による優秀レポート発表会、及び一般応募による研究発表会も同時に開催しました。

★当日配布した予稿集はこちらからPDFファイルがダウンロードできます。

 

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日程:2016年3月26日(土)、27日(日)

会場:高等教育出版社北京市西城区德外大街4号

主催:国際交流基金北京日本文化センター、高等教育出版社、北京日本学研究センター

講師:

曹大峰  北京日本学研究センター教授

林洪    北京師範大学外国語言文学学院副教授

野田尚史 国立国語研究所日本語教育研究・情報センター教授

舘岡洋子 早稲田大学教授

池田玲子 鳥取大学教授

于康   関西学院大学教授

張麟声  大阪府立大学教授

趙華敏  北京大学教授

朱桂栄  北京日本学研究センター副教授

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参加者:

54名(中国及び日本の大学日本語教師など)

主な内容:

午前 午後
3月26日(土) ・開幕式

・基調講演「日本語教育学の理論と実践をつなぐ方法」(野田先生)

・基調講演「実践から立ち上がる理論  ―『協働』の理念と教育現場との往還―」(舘岡先生)

・フォーラム:『日本語教育基礎理論と実践シリーズ叢書』の目標と可能性(曹大峰先生、林洪先生、池田先生、于康先生、横山先生、趙華敏先生、張麟声先生、野田先生)

・懇親会

3月27日(日) ・日本語教育学実践研修の趣旨(朱桂栄先生)

・日本語教育学実践研修優秀レポート発表会(第1分科会)

・研究発表会(第2~4分科会)

・研究発表会総括

・日本語教育学実践研修会総括

・栄誉証書授与

・閉幕式

プログラム:

3月26日(土)
時間 内容
9:00-9:30 開幕式 1.主催者挨拶 2.講師紹介 3.『日本語教育基礎理論と実践シリーズ叢書』全巻刊行記念式典
9:30 -9:40 記念撮影
10:00-11:00 基調講演① 野田尚史(国立国語研究所日本語教育研究・情報センター教授、センター長) 「日本語教育学の理論と実践をつなぐ方法」
11:00-11:10 休憩
11:10-12:10 基調講演② 舘岡洋子(早稲田大学教授) 「実践から立ち上がる理論  ―『協働』の理念と教育現場との往還―」
12:10-14:00 昼食
フォーラム:『日本語教育基礎理論と実践シリーズ叢書』の目標と可能性
14:00-14:15 『日本語教育基礎理論と実践シリーズ叢書』の企画理念と方針 曹大峰(北京外国語大学、北京日本学研究センター教授)
14:15-14:30 各巻の特色と課題①「日本語学と日本語教育」 曹大峰(北京外国語大学、北京日本学研究センター教授)
14:30-14:45 各巻の特色と課題②「協働学習の理論と実践」 池田玲子(鳥取大学教授)
14:45-15:00 各巻の特色と課題③「日本語教育の研究法と応用」 于康(関西学院大学教授)
15:00-15:15 各巻の特色と課題④「第二言語習得研究と日本語教育」 横山紀子(国際交流基金日本語国際センター専任講師)
15:15-15:30 休憩
15:30-15:45 各巻の特色と課題⑤「日本語教授法の理論と実践」 林洪(北京師範大学日本語教育教学研究所所長、副教授)
15:45-16:00 各巻の特色と課題⑥「教師・授業・学習者と日本語教育」 林洪(北京師範大学日本語教育教学研究所所長、副教授)

※当該巻の主編・冷麗敏(北京師範大学教授) 欠席のため。

16:00-16:15 各巻の特色と課題⑦「異文化理解と日本語教育」 趙華敏(北京大学教授)
16:15-16:30 各巻の特色と課題⑧「中日対照研究と日本語教育」 張麟声(大阪府立大学教授)
16:35-17:15 壇上討論:『日本語教育基礎理論と実践シリーズ叢書』の応用可能性 曹大峰/林洪/野田尚史/舘岡洋子/池田玲子/于康/横山紀子/趙華敏/張麟声
17:15-17:30 『日本語教育基礎理論と実践シリーズ叢書』の可能性、今後への期待 林洪(北京師範大学日本語教育教学研究所所長、副教授)
18:00-20:00 懇親会
3月27日(日)
時間 内容
8:30-9:00 日本語教育学実践研修の趣旨 朱桂栄(北京外国語大学、北京日本学研究センター副教授)
9:00-11:30 日本語教育学実践研修優秀レポート発表会(第1分科会)

研究発表会(第2分科会~第4分科会)

11:30-11:40 休憩
11:40-11:55 研究発表会総括 各分科会コメンテータ
11:55-12:15 日本語教育学実践研修発表会総括

栄誉証書授与

12:15‐12:25 アンケート
12:25-12:30 閉幕式
12:30 昼食

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分科会発表

分科会内容:

第1分科会

(実践研修発表会

コメンテータ:曹大峰、林洪、朱桂栄
司会進行 平田好
9:00 9:30 韓蘭霊 大連理工大学 映像コーパスを取り入れた「日本語の聴解と会話」授業の試み ―「いい」を例に―
9:30 10:00 劉芸寒 大連外国語大学 語彙力を上げるための勉強法の実践 ——日本語初級者を調査対象にして
10:00 10:30 王愛静 中国海洋大学 中級日本語におけるTBLTの試み
10:30 11:00 王閏梅 華中科技大学 学習者が中心となって考える『日本史』授業におけるポートフォリオ評価の試み
11:00 11:30 王薇 南京農業大学 精読授業のロールプレイにおける評価の再実践              ―評価シートの改善を中心に―
②第2分科会
第2分科会 コメンテータ:池田玲子、趙華敏
司会進行 張碩
9:00 9:30 張尋・張恵 北京外国語大学 北京日本学研究センター(大学院生) 景徳鎮陶磁学院 SWOT 分析とニーズ分析を用いる目的別日本語教育の導 入可能性分析:景徳鎮陶磁学院を例として
9:30 10:00 楊秀娥 中山大学 日本語専攻生の卒論作成に対する意味づけの変容プロセス ―卒論支援に支えられた2名の学習者の事例から―
10:00 10:30 李暁博 深圳大学 日本語教育に質的研究方法をどのように応用するか:研究例の分析に基づいて
10:30 11:00 今井なをみ・古屋憲章・加藤駿 早稲田大学 中国日本語主専攻3年次前期終了者らは「総合活動型日本語教育」を如何に捉えたのか ―「振り返りシート」から見えてきたことー
11:00 11:30 費 暁東 北京外国語大学 単語認知速度が日本語聴解に与える影響―中国語を母語とする中級日本語学習者を対象に―
第3分科会 コメンテータ:池田玲子、趙華敏
司会進行 小川佳子
9:00 9:30 趙冬茜 天津外国語大学 協働創出による学習者の内化プロセス
9:30 10:00 菅田陽平・朱桂栄・駒澤千鶴 北京大学・北京外国語大学・国際関係学院 北京協働実践研究会の実践から考える「協働」における「創造」とは
10:00 10:30 楊玲 北京日本学研究センター(大学院生) 新聞記事読解授業における協働学習の実践及び考察
10:30 11:00 賈一飛 王玲 国際交流基金北京日本文化センター 中国人日本語入門者の異文化理解能力育成の試み ―日本語体験講座における「生活と文化」の授業を通じて―
第4分科会 コメンテータ:于康、張鱗声
司会進行 清水美帆
9:00 9:30 小柳麻由子 北京郵電大学 中国人学習者の作文に見られる累加の「も」の誤用
9:30 10:00 謝 冬 長沙学院 コーパスを用いた類義語研究 ―「に向かって」「に向けて」の記述―
10:00 10:30 李 東哲;李雄傑 延辺大学 影山の複合動詞新分類説と日本語教育への新しい示唆―中国語、韓国語母語話者から見た場合―

※一部発表者は当日都合によりキャンセル。

日本語教育学実践研修会優秀レポート発表会:

(参考)http://www.jpfbj.cn/sys/?p=952

参加者の声(アンケート自由記述より抜粋):

  • 一日半だけのシンポジウムですが、大変勉強になりました。更に日本語教育に力を入れようとする意欲が涌いできました。先生方のご講演と発表を聞いてヒントをもらったことが多くて、これからの教育実践は積極的に実行したいと思います。
  • 開催回数増やしてほしいです。日本語教育分野における専門家のすばらしいご発表を聞くことが出来まして、本当によかったと思います。
  • 分科会で先生方のご丁寧な指導をいただき、大変感銘を受けました。これから更に授業改善していく力になります。

「2016年地域巡回日本語教師研修会(昆明)」開催のお知らせ

2016エリンテーマソング合唱&歌詞コンテスト

PowerPoint プレゼンテーション

 

昨年に引き続き今年も『エリンが挑戦!にほんごできます。』テーマソングコンテストを実施します。日本語を勉強しているかどうかに関わらず、どなたでも、世界のどこからでも応募可能です。みなさまふるってご応募ください。

 

応募資格:

5人以上の団体で応募すること

※中国の学校で日本語を学んでいる方はもちろん、独習者も、日本語を勉強していない方も、国外在住の方も、どなたでもご応募できます。

 

応募方法:

部門

●合唱パフォーマンス部門

『コトバの魔法』の歌詞のまま歌いながらパフォーマンス注する

注:パフォーマンスは、振り付け、楽器演奏、フォーメーション、アカペラ、掛け声など自由です。

なお、昨年はパフォーマンスの有無は問わない「合唱部門」としていましたが、今年よりパフォーマンスも審査基準に含めることにしました。

●歌詞創作部門

自分たちで歌詞を作成し、その歌詞をのせて歌う。※歌詞に“エリン”と“にほんご”の2つを含むこと

いずれか、または両部門に応募可能です。それぞれの部門に対して審査、表彰を行います。

昨年応募した動画や歌詞を使用して再応募することはできません。

 

応募締切:

2016年11月15日(火)

 

主催:

国際交流基金北京日本文化センター、人民教育出版社課程教材研究所

 

詳細はコンテストHPをご覧ください

http://www.jpfbj.cn/erin/

ERIN_140402a_BQ艾琳学日語QRコード

 

 

「2016年地域巡回日本語教師研修会(日照)」開催のお知らせ

HYPER-REALITY –松田K アーティスト・トーク

私たちの実際の世界とバーチャルな世界はますます結び付けられている。

VR、拡張現実、ウェアラブル端末、物のインターネット化といった技術が、私たちの生活の全局面をテクノロジーが包み込む世界を指し示している。

それはあらゆる相互作用と実体験をつなぎ合わせ、驚くべき可能性を提示する一方で、私たちのこの世界への理解をもコントロールする。

Hyper-Realityは、このおもしろくて危険な道を探索しようという試みだ。

 

アーティスト・トーク

日時: 2016年9月24日(土) 10:00~

場所: 北京日本文化センター 多目的ホール

地址: 朝陽区建国門外大街甲6号SK大厦301

言語: 英語(中国語逐次通訳)

申込: http://t.cn/Rcx3YSZ

 

主催: 国際交流基金北京日本文化センター

メディア協力: VICE

特別協力:3

 

 

松田K

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東京・ロンドンをベースに映画制作や未来都市の研究に従事するデザイナー。

バートレットスクール在学中から、テクノロジー、メディア、都市の相関性を映像に捉えた研究活動を展開。2010年修士課程終了前後から制作を始めたオーグメンテッド・リアリティ「拡張現実感」をコンセプトにしたショートフィルムのシリーズは、いま急激に国際的な反響を呼んでいる。大衆文化とデジタル時代の人類学に強い興味を持っている彼独自なスタイルである「インテリジェント・ポップ」は、ライブ・アクション、モーション・グラフィック、アニメーションなどをミックスしたハイパーリアル・メディア・スケープ「超現実媒体の景観」を、まさに躍動する未来空間として端的に表現している。また、ニューヨーク、ロンドン、東京などのバンドのためにプロデューサー/ディレクターとしてミュージック・ビデオを制作。

まだ日本では広く知られていないが、すでに新進気鋭のデザイナーとして、グラフィックやビデオ/フィルム制作において様々な受賞を得て、英国映画協会やニューヨーク近代美術館などでも作品が展示されている。

 

Hyper-Reality (全編約6分)

松田K氏によるコンセプトフィルム。実際の現実とバーチャルな世界とが融合し、街中が情報メディアで溢れかえった未来の、刺激的できらびやかな世界を映し出す。本作は現在も進行中のresearch-by-designプロジェクトの最新作となる。過去の作品には、『Domestic Robocop』、『拡張都市3D』のほか、松田氏の研究テーマでもあった『Domesti/city』などがある。より詳しい情報は松田氏のホームページhttp://km.cx/を参照。

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“HEART BEAT 心音” YAMATO和太鼓公演

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独創を以て和太鼓を舞台芸術に昇華させ、世界に響かせていくYAMATO

53カ国に招聘され、3000公演以上パフォーマンスを行い、600人を動員

観たことのない世界、聴いたことない音楽、五感を総動員せよ!

太古から、人々を鼓舞し奮いたたせてきた和太鼓

その伝統への敬意を胸に秘め、「YAMATO」は革新に挑み続ける

 

【北京】

■公演日時:2016年10月22日(土)19:30~

■公演会場:北京天橋芸術センター(北京市西城区天橋南大街9号)

■チケット: 北京天橋芸術センター Tel:400-635-335

チケット購入はこちら

 

武漢

■公演日時:2016年10月25日(火)19:30~

■公演会場:武漢湖北劇院(武漢市武昌閲馬場西場口1番)

■チケット:湖北劇院 Tel:027-88873004

チケット購入はこちら

 

 

■主      催:  国際交流基金北京日本文化センター

■共同主催:  北京天橋芸術センター

■共      催:  在中国日本国大使館

■特別協力: 全日本空輸株式会社

■協      力:  湖北省人民対外友好協会

■技術協力:  上海星在文化伝播有限公司

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和太鼓グループ「YAMATO

 

集体照

 

1993年 奈良県明日香村にて4名のメンバーで結成(現在20名)。

1994年 中国公演で2万人動員。インドネシア、韓国、シンガポールを経て南米ツアーを敢行。

1998年 世界最大の芸術フェスティバル「エディンバラフェスティバルフリンジ」に参加。1ヶ月23公演を完売。「スピリットオブフリンジ賞」受賞。これを機に「地球一周ツアー」と銘打った世界ツアーを開始。

2015年までに、訪問国53カ国、総公演回数3000回以上、観客動員数600万人突破。明日香村を拠点とし、年間150~200公演のワールドツアーを展開。メンバーは共同生活で一体感を養い、作曲、振付、演奏方法や衣裳デザイン、舞台セットまでの一切を手作りで担う。20周年を迎えた2013年より本格的に「日本ツアー」を開始。2013〜2014年に掛けて、日本全国47都道府県ツアーを敢行。

YAMATO はYAMATO らしく、新たな境地を切り開くべく新たな一歩を踏み出す。

打鼓照

樹齢400年の大木で造った太鼓を筆頭に数十台の太鼓群を抱え、全身を躍動させ、全霊で叩き、波動を巻き起こす。血沸き肉躍る迫力のライブ.パフォーマンス。その鼓動に、人々は圧倒され、高揚し、シンクロする。伝統楽器「和太鼓」から弾き出される苛烈なる革新。あをによし・奈良。大和魂の発露であり、猛る冒険への雄叫びだ。

 

小川正晃

YAMATO」代表 太鼓音楽作曲家 演出家

 1967年に生まれ、日本人の心の故郷といわれる「奈良県」に育つ。1991年京都精華大学美術学部を卒業後、ガラス工芸家を志して活動を続ける中で和太鼓と出会った。その後、いくつかの和太鼓演奏グループと仕事をし、1993年に和太鼓「YAMATO」を創設。「YAMATO」はこれまでに世界53カ国、3000回の公演を行うグループに成長している。「YAMATO」で演奏される全ての曲の作曲、振付、舞台美術等を担当。伝統的な楽器と新しい楽曲、視覚的にも美しくパワフルなパフォーマンスとして完成させるべく、舞台美術、総合演出も手がけ、これまで日本の伝統音楽として受け止められてきた和太鼓音楽に新たな方向性を見出した「YAMATO」の舞台は、世界各国で高い評価を得ている。結成以来、自身も中心メンバーとして舞台に立ってきたが、現在は演奏以外にも他のグループへの曲の提供、子供から大人までを対照とした演奏指導を多数行っている。近年では、YAMATO の拠点である明日香村、奈良県と協力した公演活動も多岐にわたり、地域文化の活性化に貢献している。

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YAMATO公式ホームページはこちら!

http://www.yamato.jp/top.html

 

冨士山アネット「Attack on Dance」中国版 北京公演!

「ダンス的演劇(テアタータンツ)」という独自の活動を展開する冨士山アネットの演出家・長谷川寧氏が、今度は北京の地で、現地のダンサーたちとコラボ。「Attack On Dance」の中国版を作成し、北京フリンジフェスティバルで上演します。ポスター

【公演スケジュール】

9月08日(木)19:30~

9月09日(金)19:30~

9月10日(土)19:30~

9月11日(日)14:30~

【公演場所】  蜂巣劇場

 

構成・演出・振付: 長谷川寧

ドラマトゥルク:石本華江

映像:中澤陽

主催:北京フリンジフェスティバル

共催:国際交流基金北京日本文化センター

 

チケットのお求めはこちら。

http://www.gewara.com/drama/316894075

AOD

Concept

−ダンスは世界を変えられるか?

“Attack On Dance” は上演される各国で選ばれた様々なジャンルのダンサーによる”多様性”をテーマにした作品。ダンサーは様々な質問に答えた後に、共通の曲を使って最終的にさそれぞれが振付けたソロを踊ります。私達の踊る様は、時に滑稽に世界を描き出す。

 

Directors note

[Attack On Dance]は様々な出自のダンサーが色々な事を舞台で暴露していくという挑発的な作品だ。普段どうやって振付を作っている事から始まり、個人的な事柄から社会的なトピック迄、その解答は多岐に渡る。今回、初めて本作品を各国の人々と制作をする事になり、その初回が中国であるというのはとても興味深い。この国で、舞台上で舞踊手達がどういった解答をしていくのか。舞踊をフィクションではなく、舞踊手をフィクションではなく、舞台上で描いていきたい。その果てにあるダンスに、やがてあなたも自分自身の事を考える筈だ。 長谷川寧

「異文化理解のための中等日本語教育研修会」実施報告

中国の初中等教育では、第二外国語(以下、二外)として日本語を学ぶ児童・生徒が増えています。楽しみながら日本語を学び、同時に日本語を通じて日本や外国の文化に触れる「異文化理解」を主な目的としています。また、一言に「二外」と言っても、授業の一環として学ぶものから、放課後に行われるクラブ活動まで、実施形態や内容も様々です。

今回、北京日本文化センターでは、こうした二外で日本語を教える教師を主な対象として、「異文化理解のための中等日本語教育研修会」を実施しました。

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◆概要

日 時 :2016年7月23日(土) 8:30~17:30

会 場 :北京日本文化センター多目的ホール

主 催 :国際交流基金北京日本文化センター

目 的 :

①中等二外日本語教育の推進

②二外授業の質的向上

③教師間のネットワーク形成

参加者 :28名(25機関)

参加条件:初等・中等教育機関所属の日本語教師であること。二外を実施しているかどうかは問わない。

 

◆スケジュール

8:30~9:00 開会式 記念撮影 張玉潔
9:00~10:00 講義「異文化理解のための中等日本語教育」 唐磊

(人民教育出版社)

10:10~10:25 北京日本文化センターの中等二外に関する取り組み 清水美帆
10:25~10:50 長春日章学園高中における実践紹介 鄭紅

(長春日章学園高中)

11:00~12:00 学校種別状況報告と意見交換会 平田好
12:00~13:30 休憩・図書館見学
13:30~15:00 ワークショップ

「異文化理解養成のための授業デザイン」 前半 授業体験

清水美帆・小川佳子
15:10~16:40 後半 教案作成
16:40~17:00 国際交流基金主催の日本語教師研修紹介 清水美帆
17:10~17:30 修了式 張玉潔
17:30~ 懇親会

 

◆研修プログラム

(1)講義「異文化理解のための中等日本語教育」(唐磊先生/人民教育出版社)

改訂が進められている中等日本語教育シラバス『課程標準』の内容に触れながら、①二外学習の利点、②なぜ二外日本語を学ぶか、③二外としての日本語は何を学ぶか、④どのように教えるのが効果的か、以上の4点からお話いただきました。

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(2)北京日本文化センターの中等二外に関する取り組み(清水美帆)

北京日本文化センターでは、二外日本語教育の推進を目的とし、①教材の充実、②シラバスの整備、③教師支援の3点を優先策に挙げ、以下の様々な取り組みを行ってきました。

●『艾琳学日語』(北京日本文化センター主編)の出版

DVD付き日本語学習教材『エリンが挑戦!にほんごできます。』(国際交流基金)の中国版として『艾琳学日語』を出版しました。この教材では、以下の2つを基本理念としています。

①“Can-do”目標を中心とする日本語学習

(実際に日本語を運用して様々な活動が「できる」ようになること)

②異文化理解の養成

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『艾琳学日語』(北京日本文化センター主編、人民教育出版社より出版)

 

●各地で『エリン研修』の実施

『艾琳学日語』を使ってどのように異文化理解の授業を行うか、各地で研修を実施しています。

●「東北三省中等二外推進モデル校支援プロジェクト」

長春日章学園高校(吉林省長春市)を二外のモデル校とし、2015年より授業を実施しています。

●二外調査の実施

中等二外の実態を把握するための調査を実施しています。

 

(3)長春日章学園高中における実践紹介(鄭紅先生/長春日章学園高校)

同校では週1回(40分)、高校1年生248名(6クラス)を対象に、『艾琳学日語』を使い、1課あたり2回のペースで教えています。

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(4)学校種別状況報告と意見交換(平田好)

学校種別ごとに代表者4名より各校の二外状況を報告いただき、その後全体での意見交換を行いました。

 

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【外語学校】魏譞先生(北京市北外附属外国語学校)

 

 

6

【普通校】賈俊格先生(山東省単県五中)

 

 

7

【小学校】孫旭先生(山東東営経済開発区東凱旋小学)

 

 

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【職業学校】趙凱芳先生(上海市航空服務学校)

 

 

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全体意見交換

 

(5)ワークショップ(小川佳子・清水美帆)

テーマ「異文化理解養成のための授業デザイン」

【前半】授業体験

実際に異文化理解を目的とする授業を行い、「異文化理解」とは何か考えました。

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【後半】教案作成

グループごとに教案を作成し、発表と意見交換を行いました。

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おわりに

「異文化理解」では、教師から日本文化に関する知識を「教える」だけでなく、生徒自身が文化の多様性に「気づく」ことが重要だと言われています。そのためには教師からどのような質問を投げかければいいでしょうか。どのような授業のしかけを作ればいいでしょうか。今回の研修では講義やワークショップを通してそれらについて考え、グループで授業をデザインすることができました。

また、全国より集まった28名の教師からの報告・意見交換により、二外日本語教育の現状と課題を共有し、改善策を考えることができました。教師の中には、一人で二外を担当し、悩みを相談する機会がないという方も少なくありませんでした。このネットワークが今後も生かされていくことを期待しながら、北京日本文化センターとしても引き続き二外日本語教育をどのように支援していけるかを考えていきたいと思います。

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